9/29/2016

Blinker Switch

 Blinker (Indicator)付加モディファイにあたり、下準備。


 現状の我がrally 200のHeadsetにはBlinker less仕様のGear Change Handlebarが付いてます。つまり、上の画像の穴無しヴァージョン。
 Blinker付き仕様にするには、この画像の穴空きGear Change Handlebarが必要になります。まあ、自分で加工する人にはどうでもよいことでしょうが。
 そして、このようなダイレクションSwitchも当然ながら必要。

 ところが、複雑なんです、vespaは。


 Blinker Less(つまり、本来の状態)のHandlebarには、いわゆる"Inner Tube"なるものが本来在りません。そして、Cable StopのPully取り付けRetainerの位置がInner Tube付きタイプとは根本的に違うところになってます(画像の小さな穴の位置)。この穴の位置は、Headsetのセンターハウジング内(Headlight Housing)ではなく、その両外側になります。180SSなんかも同様ですね。
 ところが、Blinker付きヴァージョンはInner Tubeが付加されたことから設計変更され、Outer Tubeの長さと、このRetainerが貫通する小さな穴の位置も違うんですね、ややこしす(Headsetハウジング内に)。
 Inner Tubeの役割は、単純にHandlebar両端に付けられることになったBlinker Light Assy.の供回りを制御するための新設計によるものなんですが、旧タイプのThrottle & Gear Changeの両HandlebarのOuter Tubeは、これらBlinker Less Typeとは正確には互換性がありません(Handle Grip部の長さも違う)。
 旧タイプのHandlebarにBlinker Light Assy.を取り付けたい場合、「供回りしてもいいから強引にやっつけたい」という発想もありかと思いますが、純正の"Bar End Blinker"は、そもそもInner Tube在りきの規格なので、旧タイプOuter Tubeにはそのままでは取り付け出来ません。

 なので、本来、画像のこのGear Change Handlebarには純正のBlinkerは取り付けできないので、不思議な仕様なのですが、これはU.S.仕様のrally 200の純正品なんです。あの、Handlebarには付かない不細工なBlinker Light用だから、これでも構わなかったわけですね。

 
 U.S. rally 200のBlinker SwitchはCEV製で、SIEMのよりも上質です。動作操作感もカチッとして安心感がある物です。
このオリジナルが充分再使用可能なので、これを使う予定です。


 Knobの形状がSIEMの丸いのと違いますよね。こっちの方が指の引っ掛かりがよろしいです。

 ということで、小ネタでしたが、この画像のGear Change Handlebarは使用しません。
 この際、両HandlebarごとBlinker仕様に変更するつもりでいます。

9/24/2016

next project


 さてさて、今後の方針なんですが、下記のUp-dateを目論んでいるところです。


  1. Pinasco Flytech Kit導入
  2. Sports type Air Filter導入
  3. Headset (Handlebar Assy.)のRepaintとBlinker導入
です。

 1.は、前回、12v化モディファイ済みなんですが、更に電装まわりの安定化をしよう、と。もうオリジナルのFemsaに拘る必要もないか、と。で、P200のStatorを買ってDucati 12v化するよりもですね、Pinascoから発売されてるKitの方が安上がりだし、出力wattageも高いし、Lightweight Flywheelも付いてくるじゃん、というわけです。

 2.は、もう、すぐ破れて使い物にならなくなる、あのRubber Intake Bellowsを何度も購入させられるのはご免! と。そこで、RamairのSports Filterを装着し、オリジナルのAir Filterは廃止。これは決定事項!(笑)

 3.は、ちょっと経緯を思い出せないんですが、レストア時のペイント作業で、何故かヘッドまわりをサフェーサーを塗布せずにアルミ・キャスティングに直に本塗りしてたみたいなんですよね……手抜きだよー。で、今頃になってペイントが剥げてきましたわさ、と(アルミは直塗りだと塗料が密着しません)。わたしとしたことが、なんでそんなことしたんだろか? ま、とにかく、剝離して塗り直しです。
 で、この際、12v化もしたことだし、装備としてBlinker装着を考えても余裕だよな、と。昨今の交通事情も鑑みて、です。
 けれども、わたしはどうしてもあのvespaオリジナルのHandlebar End Blinkerが好きになれんのです。というのも、あの余分な尺のお蔭で車両の取り回しが面倒になるからです。これまでも歴代所有vespaで何回邪魔な思いをしてきたことか。だいたい片側50mmくらいでしょうか? トータル100mmですよ? それだけ車幅が広がるわけです。そりゃあ邪魔です。なので、ぶつけるし、ぶつけられるし、レンズをしょっちゅう買い替えないといけません。美観的にもHandlebarはBlinker Lessの長さがベストだとわたしは思いますし、それに拘ってます。
 で、ちょっといい思いつきをしまして、わたしオリジナルの考えを決行するつもりです。

 ということで、近々レポも開始予定であります。

original carburettor failiur


 またしても長期放置してしまったので、キャブのチェックから開始したんですが、オリジナルのDellorto Si 24 24Eに不具合が見つかりました(画像右)。

 スロットル・バルブが固着してしまってました。あれ、おかしいな? 問題無かったんだけど……。
 これはLarge-frame vespaに最もよくあるトラブルで、Si 24 24E本体の歪みが原因ですね。わたしとしては、キャブの固定トルクには要注意していて、トルク・レンチを使用して、緩めに管理していた筈なんですよね。だから、何故なのか、ちょっと解せないんですが。考えられるのは、トルク・レンチの不良か、セット間違いですが、うーん、あり得ない気がする。
 とは言っても、このままでは仕方ありませんので、急遽代替キャブを調達しました。「加工精度が悪い」と、評判がよろしくない近年のSpaco製ではなく、わたしとしては、やはりオリジナルDellortoのが欲しいところで、探しましたば、運良く初期型P200に取り付けられていたと思しき、大変状態の良いSi 24 24Eを手に入れることが出来ました(画像左)。
 オリジナルのは、過去投稿にありますように、初期型のものでしたが、入手出来たのは改良型だったのでラッキーです。

 早速、清掃し、使用していたウチのrally用"Tuned"仕様のJet類とCOSA Float Chamber、"01" Slide Valveを移植して「ニコイチ」化しました。殆ど新品に近い状態のキャブでした。これならバッチリです。
 固着していたSlide Valveは新品にしました。ちなみにP用は"03"が付いてました。rally 200は"01"で、こっちだとアイドリング時に燃料が薄くなりません。

 一先ず、キャブの問題は解決できました。
 

9/13/2016

Rivet Clamping Tool


 Floor Railの取り付けは、いい加減に 仮付けしたままなのですが、ちゃんとやり直そうと思います。
 問題は、あのAluminium Rivetで、なかなか美しく仕上げるのが難しい、大多数のD.I.Y. vespaレストアラー泣かせなポイント。きれいにかしめたいところですが、ハンマーを使用した手作業では大変難しく、しかもRivetの数が多いときた。なので、Pop Rivet(二本では「ブラインド・リヴェット」と呼ばれる)を代用した例が多いです(専門店の仕上げでも)。しかし、Pop Rivet仕上げは、作業自体は専用の打ち込みGunを使用するので素人でも至極簡単ながら、オリジナルのアピアランス感が失われて味気ないことこの上ない。早い話しが手抜き。

 そこで、今回は専用Special Toolを仕入れました。
 これだと片手でかしめることが出来、美しく仕上げられ、且つ作業時間も短縮。鬼に金棒Toolです。
 先端アタッチメントがFlatとRoundの二種が付属で、Badge用のも在って、Front Badgeの取り付けにも使用できます。

poor rubber

  再開手始めエントリーです。


 上の画像は、Carburetter Box InletのIntake Bellow Rubberなんですが、もう、これ、レストア後交換の3個めなんですよね……。
 現在、各国で流通しているOld vespa用Partsの大半は、OEM Partsで、特にRubber関連品はpiaggio純正のは極一部を除いて現在まず手に入りません。OEM製造メーカーも多く、どれが良質でどれが粗悪品なのか、各メーカー製のものを総当たりしてみないことには見当が着け難く、情報も少ない。このIntake Bellow Rubberには"Steelbird"の刻印が在ります。他の無印メーカーのも品質は同様でした。だいたい2年保たないで劣化してズタボロに破れてきます。本来、フレキシブルさが求められているのに、まったく機能を果たしません。
 ちなみに、Floorの「三角Floor Center Rubber」もGrey色の無印社外品のに同時期に交換してたんですが、こちらも同様にボロボロに……。総じて、社外メーカーのRubber関連Parts類は材質が粗悪で、昔のpiaggio純正品よりも早くに劣化崩壊しますね。お値段は結構するんですけどね。得にGreyとか、黒ではない色ものはもっと早く崩壊する気がします。
 まあ、消耗品として割り切るか……というところではあるのですが、それだと常にSpareを用意しておかないといけないし、しかも、不経済この上ない。このIntakeに関しては、わたしとしてはもう堪忍袋の緒が切れたというか、別手法でいく決断をしました。
 近々、Carburetterを含めたInlet系をUpgradingする方向で検討中です。

9/09/2016

long time

 久しぶりの新規投稿。



 またしても放置してしまいました(200 rallyもこのblogも) 。
 身内に不幸があったり、個人的に苦難が多々あったものですから。
 なんとか落ち着いてきたので、これからまた追々UPできるかな、と思います。

 Google検索ではウチのblog、凄くHit率高いので驚きました。blogの統計で見てもかなりのアクセスがありました。みなさんのお役に立っていたのでしょうか?
 以前、ファンの方から「全ページ、プリントアウトして読み込んでます」とのメッセージをいただき嬉しかったことを思い出します。またUsefulな投稿ができると良いのですが。

 取り敢えず、blogの表示文字サイズを標準に変更して読み易くしてみました。投稿数が多かったので大変でした。