11/07/2012

Ducati 6v rectifier

 US rally 200はBattery仕様で、Ducati 6v Rectifier(Regulator)搭載です。

 Euro rally 200 Battery仕様のCheapな半波整流Typeではなく、当時としては高級なSCR制御の6v 2相全波整流Type(の筈)で、5-Pin仕様です。
 このDucati Rectifierはpiaggioオリジナル搭載品ですが、本来はDucati用のもので、流用品です。

 実は、US rally 200のL.T. Coilは特殊で、1個につき、4本のリードが出ています。つまり、これは2個のCoilを一組みにしたものであって、1個で2相Coilなのです。Stator上で、2個の2相CoilをParallel接続して、2 x AC 6v Outletです。
 Series結線すれば、AC 12v Outletにもなります。
 これは数あるvespa Modelにあって、この時代のUS仕様車だけの特殊なTypeの仕様です。
 この画像は、いろいろ実験&確認Test中のショットなので、Wiringは正しくありません。

 さて、このRectifierの状態ですが、AC - DC変換が出来たり、出来なかったりをランダムに繰り返してるようで、Battery Chargeもできていません。内部回路の結線に不具合があるか、或いは、素子が劣化しているかの何れかのようです。要は、これは明らかに回路上の経年劣化です。
 内部の回路さえ露になれば、部品は安価だし、交換修理は容易いのですが、これがですね、丸ごと樹脂で固められておりまして、分解はちょっと一筋縄ではいきそうにありません。で、上の画像では取り敢えず急場のAC結線 + Batteryの2回路式を試みている、の図な訳です。

 このままRectifierをThroughしたAC結線で何とかLightningは可能ですが、HornはDC Typeなのでマトモには鳴らせませんし(鳴ることは鳴る)、BatteryをDC Chargeもできません。また、AC 6vは効率が悪い、と思いきや、試してみると、それは案外そうでもありませんでしたが、Voltageの昇下が激しいので、Valve切れ捲り。それに、全AC化には本来はOpen TypeのSwitchが必要。
 やはり、DC 6v全波整流が実利的だし、実際、Rectifierが正常な状態のDC Lightningは大変優秀で、不満ありませんでした。

 巷の6v vespa乗りさんでやりたい人が多いDC 12v化は、無駄な投資のStator交換してまで試みて居られる方が多数のようですが、前途の通り、なにもStatorを交換せずとも、L.T. Coilの結線を変えるだけのことで済むのですが(US rally 200に限らず)、わたしは今のところ必然性を感じてません。これはBulb類とRectifierの総交換が必須になりますし、それに、12v Batteryを搭載するスペースもrallyにはありません。
 AC 12v化なら、Batteryは必要ではないですけども、SwitchとHornは要交換になりますし、12v Regulatorも必要。それに、一部、Wiringも変更しないといけない。

 で、どうするか。
 この初期VersionのDC 6vの2相式Ducati Rectifierはかなりレアで、カタチは同じDucati Rectifierでも仕様が異なる為、Used品はおろか、新品の入手は現在かなり困難。見つかったとしても(一応、見つけてはあります)、かなり高額で2万円くらいはします。本当は2nd. Versionのが良いのですが、そちらの方は更にレアで入手激困難。
 分解修理は上記の理由の為、不可能ではないものの、困難で手間が掛かる。
 最もEasyなのが、他の汎用6v Regulatorを利用して交換する(2相なので、2個必要)。
 最後は、内部回路を丸ごと新たに自作して交換する。

 うーむ……検討中。

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