粉屋珈琲の女将(笑)が愛車(?)の大改造ET3を手放され、新しい愛車を物色中ということで、いい機会なのでwicked vespa的Used vespa Buying Guideを書いてみます。
「新車」と、マニアックな「旧車」は対象外として、一般的に現在入手可能なUsed Vintage StyleのModelについて、ね。
わたしみたいな自分自身でレストアしちゃうようなハードボイルドD.I.Y.レストラーはさておいて、一般的な方々を対象とすると、女将にも言ってたのですが、先ず、第一に「カスタマイズされていないフル・オリジナル車輌にしときなさい」てことです。
何故かと言うと、おかしな手を掛けられた車輌は不具合が起きたときの修理が厄介だからです。オリジナルのままなら、純正部品で修理出来るし、修理方法も通常手段で対応できる。ところが、独自に改造が施された車輌となると、それが通用しない。カスタマイズした本人しかわからないような特殊な改造が施されていたりするので、修理以前にオリジナルの状態復帰さえ困難なこともあります。
また、Bodyに穴を開けたりした改造車もやめておいた方が無難。オリジナル復帰に手間と費用が掛かりますし、手放すときには買い取り査定だって大幅に下がる対象になります。
専門雑誌等でよく見掛ける常套句「信頼出来るお店で」という「信頼」に値すると言われるvespa専門店がそういうカスタマイズをお客に扇動して施したりしていて、信頼もへったくれもあったものじゃない。少しでも売り上げの嵩を上げる為に、彼らはそういうオプショナルをお客に提示して販売したりする。また、「vespaは手が掛かりますよ」という店主の文句の裏側には、出来るだけ自店で手を掛けさせて売り上げにしようという魂胆が見え隠れする。
ケーブルが切れる等という消耗的トラブルを除いて、オリジナル維持で乗られているvespaは丈夫だと長年のvespa経験からわたしは思います。
例えば、2 Stroke Oilにしても、専門店では自店が取り扱うLiter@数千円の高級品でないとダメ、と宣う。本当にそうなのか?
インドでは、古くからvespaがノックダウン生産されていて、近年、その市場を日本製Scooterに乗っ取られるまでは、彼の地ではScooterと言えばvespaが代名詞で、庶民の足として長年国民に愛用されていました。さて、インド庶民のみなさまはvespaに高級Oilを使っていたでしょうか? 廉価な、或いは、安物のOilを使用していても壊れない頑丈さがあったからvespaは長年インドで愛されて普及していたのではないのでしょうか?
勿論、上等のOilを常用すれば、当然機械の持ちは良くなるでしょうから、悪いことはないでしょう。でも、一般的に現在の日本で販売されている汎用市販Oilの品質ならば、悪くするということもないと思うのですけどね?
ちなみに、わたしはホームセンター「コーナン」で販売されている一番安い自社ブランドの2 Stroke Oil(1 Bottle@数百円也)をずっと使用しています(鉱物油ベース半化学合成)。それでこれまでノン・トラブルですし、分解点検ではCylinderもPistonも、実際、コンディションは最高で、コーナンOil使用による悪影響はまったく見て取れませんでした。というか、結果からすると大変優秀なOilと言えると思います。
まぁ、わたしが言いたいのは、いわゆる際物取り扱い専門店特有の呪文に洗脳されて、手放し色眼鏡で真偽を見誤ってしまうのは楽しくないし、お金だけ使わされちまって、ちっともおもしろくもない、てことです。
ちょっと話しが逸れましたが、何れにせよ、Used vespaを購入するなら、あらゆる面で「Full Originalが最強」であり、無難てことです。あなたがメカに疎く、vespa初心者なら尚更、です。
ところが、vespa専門店てのが、ほんと、どこもかしこもめんどくさい店主揃いでして(良心店少なし)、整備の腕が良いと思われる真っ当なvespa専門店が身近にある、という好条件の地域であることも少ないと思われます。
しかし、ふつうに乗ってれば、重整備が必要になるようなトラブルに至ることは少ないと思うんですよね。なので、Clutch、Brake、Gear ChangeのCable類と、Light Bulbの交換、調整法さえマスターしておけば、自力でなんとかなると思うのですけども。Partsは通販で購入できますし、消耗Partsは安価な部類ですしね。少なくとも、この辺のメンテ自力維持覚悟はvespaを購入するなら必要かも知れません。昨今では、情報はこのようにネットでゲットできますし。
走行距離については、Speedometer本体、或いは、Gear & Cableが不調だった場合(これ、よくある)、その積算距離が正しいかどうかはわかりません(交換されている可能性も)。が、やはり、コンディションは走行距離に大体比例しているものです。それは、Tyreの減り具合や、Engineの外観を見れば大凡わかります。vespaの場合、CarburettorとExhaust Pipeの取付け部からのOil漏れが多い。よく乗られていた車輌はその辺りが黒くなったタール状の汚れが大抵どっさり付着しています(奇麗にクリーニングされてたら解りませんけども)。
Exhaust Pipeはたいてい錆びてます(新車から)。これは、熱が常態的に掛かる部分の鉄は酸化が促進されるからで、どんな車輌でも同じです(が、確かにvespaのそれは特に錆び易い)。
年式は古いのに走行距離が異常に少ない - という場合は、放置期間が長かったと思われます。その場合、Fuel Tank内部が錆びていることがありますので要チェックですが、自走可能な場合は大丈夫なこともあります。何れも、Carburettorにゴミが詰まり易い常態になっていることが多いですが、一度Gasolineを抜いて、Tank内とCarburettorを洗浄すれば問題ありません。
機械というのは、常に適度に使用されていた方が概して調子が良いものです。走行距離が少ないから良い/距離が伸びているから良くない、は、その個体の総合的なコンディション次第なので、どちらとも言い切れません。
あと、vespaはSteel Monocock構造です。つまり、Body全体が鉄チン製。つまり、遅かれ早かれ、いつかは錆びます。vespaの塗装は概していい加減で、塗膜は薄めです。中には、新車から明らかな塗り残しさえ見受けられるイタリアンさです。
なので、雨ざらし青空保管されていた車輌は特に錆の進行が早いです。Floorには水が溜まり易く、酷い場合は、数年で腐って穴が空いたりします。なので、屋根付きガレージで保管されていたであろう車輌を選ぶことですね。
雨ざらし保管されていた車輌は、地面に落ちた雨粒が跳ねて、上回りは奇麗でも下回りが特によく錆びてます。同じく、鉄チンのホィールがよく錆びている車輌も雨ざらし保管の確率が高いですので、見極めポイントに。
また、再全塗装/再部分塗装されている車輌は、よくよく見定めること。何故、塗装し直されたのか? を考えましょう。「自分の好きな色じゃなかったから」というだけの理由で贅沢に塗り直されることもあるにはあるでしょうが、大抵は修理のついでの補修(つまり、傷隠し)ということが多い。上手な板金塗装がなされていればそれはそれでよしとしても、酷い状態のものもあり、そういうのは後々ぼろが露呈します。塗装もやはりオリジナル維持が最強です。
Good Luck!
「新車」と、マニアックな「旧車」は対象外として、一般的に現在入手可能なUsed Vintage StyleのModelについて、ね。
わたしみたいな自分自身でレストアしちゃうようなハードボイルドD.I.Y.レストラーはさておいて、一般的な方々を対象とすると、女将にも言ってたのですが、先ず、第一に「カスタマイズされていないフル・オリジナル車輌にしときなさい」てことです。
何故かと言うと、おかしな手を掛けられた車輌は不具合が起きたときの修理が厄介だからです。オリジナルのままなら、純正部品で修理出来るし、修理方法も通常手段で対応できる。ところが、独自に改造が施された車輌となると、それが通用しない。カスタマイズした本人しかわからないような特殊な改造が施されていたりするので、修理以前にオリジナルの状態復帰さえ困難なこともあります。
また、Bodyに穴を開けたりした改造車もやめておいた方が無難。オリジナル復帰に手間と費用が掛かりますし、手放すときには買い取り査定だって大幅に下がる対象になります。
専門雑誌等でよく見掛ける常套句「信頼出来るお店で」という「信頼」に値すると言われるvespa専門店がそういうカスタマイズをお客に扇動して施したりしていて、信頼もへったくれもあったものじゃない。少しでも売り上げの嵩を上げる為に、彼らはそういうオプショナルをお客に提示して販売したりする。また、「vespaは手が掛かりますよ」という店主の文句の裏側には、出来るだけ自店で手を掛けさせて売り上げにしようという魂胆が見え隠れする。
ケーブルが切れる等という消耗的トラブルを除いて、オリジナル維持で乗られているvespaは丈夫だと長年のvespa経験からわたしは思います。
例えば、2 Stroke Oilにしても、専門店では自店が取り扱うLiter@数千円の高級品でないとダメ、と宣う。本当にそうなのか?
インドでは、古くからvespaがノックダウン生産されていて、近年、その市場を日本製Scooterに乗っ取られるまでは、彼の地ではScooterと言えばvespaが代名詞で、庶民の足として長年国民に愛用されていました。さて、インド庶民のみなさまはvespaに高級Oilを使っていたでしょうか? 廉価な、或いは、安物のOilを使用していても壊れない頑丈さがあったからvespaは長年インドで愛されて普及していたのではないのでしょうか?
勿論、上等のOilを常用すれば、当然機械の持ちは良くなるでしょうから、悪いことはないでしょう。でも、一般的に現在の日本で販売されている汎用市販Oilの品質ならば、悪くするということもないと思うのですけどね?
ちなみに、わたしはホームセンター「コーナン」で販売されている一番安い自社ブランドの2 Stroke Oil(1 Bottle@数百円也)をずっと使用しています(鉱物油ベース半化学合成)。それでこれまでノン・トラブルですし、分解点検ではCylinderもPistonも、実際、コンディションは最高で、コーナンOil使用による悪影響はまったく見て取れませんでした。というか、結果からすると大変優秀なOilと言えると思います。
まぁ、わたしが言いたいのは、いわゆる際物取り扱い専門店特有の呪文に洗脳されて、手放し色眼鏡で真偽を見誤ってしまうのは楽しくないし、お金だけ使わされちまって、ちっともおもしろくもない、てことです。
ちょっと話しが逸れましたが、何れにせよ、Used vespaを購入するなら、あらゆる面で「Full Originalが最強」であり、無難てことです。あなたがメカに疎く、vespa初心者なら尚更、です。
- カスタマイズ(改造)しないで乗られていたオーナーてのは、概して、大人しい乗り方をされていたと見てよい。
- 修理、トラブル履歴が把握し易い。
- 購入後のメンテ&修理もし易い(自身で修理するにせよ、お店に任せるにせよ)。
- 手放すときに売買が容易(査定価格が不当に低くならない)。
ところが、vespa専門店てのが、ほんと、どこもかしこもめんどくさい店主揃いでして(良心店少なし)、整備の腕が良いと思われる真っ当なvespa専門店が身近にある、という好条件の地域であることも少ないと思われます。
しかし、ふつうに乗ってれば、重整備が必要になるようなトラブルに至ることは少ないと思うんですよね。なので、Clutch、Brake、Gear ChangeのCable類と、Light Bulbの交換、調整法さえマスターしておけば、自力でなんとかなると思うのですけども。Partsは通販で購入できますし、消耗Partsは安価な部類ですしね。少なくとも、この辺のメンテ自力維持覚悟はvespaを購入するなら必要かも知れません。昨今では、情報はこのようにネットでゲットできますし。
走行距離については、Speedometer本体、或いは、Gear & Cableが不調だった場合(これ、よくある)、その積算距離が正しいかどうかはわかりません(交換されている可能性も)。が、やはり、コンディションは走行距離に大体比例しているものです。それは、Tyreの減り具合や、Engineの外観を見れば大凡わかります。vespaの場合、CarburettorとExhaust Pipeの取付け部からのOil漏れが多い。よく乗られていた車輌はその辺りが黒くなったタール状の汚れが大抵どっさり付着しています(奇麗にクリーニングされてたら解りませんけども)。
Exhaust Pipeはたいてい錆びてます(新車から)。これは、熱が常態的に掛かる部分の鉄は酸化が促進されるからで、どんな車輌でも同じです(が、確かにvespaのそれは特に錆び易い)。
年式は古いのに走行距離が異常に少ない - という場合は、放置期間が長かったと思われます。その場合、Fuel Tank内部が錆びていることがありますので要チェックですが、自走可能な場合は大丈夫なこともあります。何れも、Carburettorにゴミが詰まり易い常態になっていることが多いですが、一度Gasolineを抜いて、Tank内とCarburettorを洗浄すれば問題ありません。
機械というのは、常に適度に使用されていた方が概して調子が良いものです。走行距離が少ないから良い/距離が伸びているから良くない、は、その個体の総合的なコンディション次第なので、どちらとも言い切れません。
あと、vespaはSteel Monocock構造です。つまり、Body全体が鉄チン製。つまり、遅かれ早かれ、いつかは錆びます。vespaの塗装は概していい加減で、塗膜は薄めです。中には、新車から明らかな塗り残しさえ見受けられるイタリアンさです。
なので、雨ざらし青空保管されていた車輌は特に錆の進行が早いです。Floorには水が溜まり易く、酷い場合は、数年で腐って穴が空いたりします。なので、屋根付きガレージで保管されていたであろう車輌を選ぶことですね。
雨ざらし保管されていた車輌は、地面に落ちた雨粒が跳ねて、上回りは奇麗でも下回りが特によく錆びてます。同じく、鉄チンのホィールがよく錆びている車輌も雨ざらし保管の確率が高いですので、見極めポイントに。
また、再全塗装/再部分塗装されている車輌は、よくよく見定めること。何故、塗装し直されたのか? を考えましょう。「自分の好きな色じゃなかったから」というだけの理由で贅沢に塗り直されることもあるにはあるでしょうが、大抵は修理のついでの補修(つまり、傷隠し)ということが多い。上手な板金塗装がなされていればそれはそれでよしとしても、酷い状態のものもあり、そういうのは後々ぼろが露呈します。塗装もやはりオリジナル維持が最強です。
Good Luck!