10/26/2012

Dunlop TT100 GP

 ウチのBlogをご贔屓にしていただいてる方の中で、これまでの画像を見て、「あのTyreは?」と思われていた方は中々良い目されてます。
Dunlop Roadmaster TT100 GP 3.50-10
 Dunlopの"Roadmaster TT100 GP"というModelでして、あの「マン島GPレース」で活躍したクラシカルな伝統的Tread Patternを持つTyreで、DunlopのBike用Tyre中、最もロングランなModelです。Classic Bikeマニアの間では今尚信仰者の多いTyreですね。
 わたしはこのTyreを履かせたvespaを他に見たことがありません。

 以前、偶々覗いたレッドバロンにTT100の3.50 x 10"が在庫していたのを見つけたので、3本まとめて買ったのですよね、rally用に、と。
 これがですね、大変良いんですよ。
 わたしはこれまで、vespaにはCEATとPirelliでした。でも、ItalyのClassicなTyreってのはCompoundが硬めで、ツルツル滑り易いし、雨の日なんて怖くて乗れたもんじゃない。夏場はまだ良いとしても、冬場は特にガチガチで最悪なTyreでした。
 昨今では、vespa用Sports Typeとなると、Michelin "S1"が定番みたいですけど、S1は未だ試したことがありません。あのPatternは好きじゃないんですよね。P200には良いかもしれないけど、Classicなrallyにはちょっと似合わない感じがするし。
 わたしはこの"TT100"を使ってから、これにぞっこん惚れちゃった。

 このClassicalなPatternから想像すると、なんだか頼り無さげな印象を持たれる方も居られるかも知れませんが、実際はそうではないんです。我がrallyは雨天未使用なので、Wet時は不明なんですけど、Dryでは大変Gripが良く、rallyとの相性も抜群のTyreなんです。
 例えば、マンホール上通過時なんか、Pirelliでバンクで倒してたら、トゥルッ! なんですけど、TT100ならまったくそういうことがない。常時安心して走行できるんです。PatternはClassicalですけど、Compoundは今どきのそれなんですよね。だから、現在の道路事情にも外れてなくて、しっかりGripする。乗り心地もゴツゴツしてなくて、かといってソフトでもなくて、路面の状況を掴み易く、癖がなく、ステアリング・ワークも自然で非常にコントローラブル。ちょっとコレを試したら、信頼感という意味でも、もう他のTyreには換えられなくなります。素晴らしいTyreです。
 ルックスもClassicalなのにSportyで、一見、目立たないようでいてキリッと絞まって見える。そのあたりのバランスが何とも絶妙で、Vintageなvespaにも見た目がよく馴染む。

 ところが、大変残念なことに10"は現在ではカタログ落ちで廃版になったらしい。Dunlopのサイトをチェックすると、8"はまだ在るのに、なんとも残念。そういうことになるのなら、買いだめしておけばよかった、と今では後悔しきり。
 このTT100が入手不可能となると、残る選択肢がまたしても限られてしまう。是非、10"を復活させて欲しい。
 少なくとも、またこのTT100の3.50-10"が手に入るのなら、わたしは他には絶対浮気しませんよ、Dunlopさん。

0 件のコメント:

コメントを投稿