10/01/2012

braker's yard

 Parts到着待ち&台風凌ぎ中なので、コラム記事です。
 そもそも、わたしが何から何まで自分でやっちまおうと決心したのは、まぁ、元々機械いじりが大好き、てのはあるんですが、vespaに関して、自分の愛車を安心して任せられるショップてのが見当たらなかったからでもあります。

 どういうことなのか、だいたいvespa専門店の店主てのは大抵ヘンコが多くて、本音と建前とうか、裏表のギャップが激しいとこが多い。特にわたしの地元、京都のvespaショップは、昔から成川商会ディーラー店同士が、水面下でいがみ合いというか、客の取り合いというか、とにかくディーラー店舗同士の仲が悪くて、裏の争いが昔は激しかった。そういう車輌自体とはまったく関係のない、ショップ間の政治的な部分で大変嫌な思いをされた京都の古参vespaオーナーは、わたしを含めて多い筈です。
 以前、京都の成川正規ディーラーの某店を訪れて、或るPartsを欲しいのだけど……と店主に聞いてみたところ、「ウチはパーツ単体売りはせん!」と、殆ど怒鳴る勢いで追い返されたこともあります。ヒョッコリ訪れた一見のお客様に対して、ですよ?
 まぁ、「拘り」とは言いますけれどもね、「偏執」というか、店主の片寄った思い込みとか、おかしな理解不可能なポリシーを押し付けられるのは敵わんです。

 vespaって、数年置きにブームが来ることが多いですけど、その度にムック本なんかが書店に並び、全国のvespa専門店が紹介されたりしますけども、それらの紹介記事なんてのも眉唾もんです。何故なら、それらのお店の広告料で出版の予算成り立ってますしね、悪いことは書かれる筈がありません。編集者がしっかりお客目線で専門的な知識をもってして、お店を調べてから書かれてるような記事なんて殆どないに等しいと思います。
 儲け主義の専門店てのは、USEDの場合、車輌の見た目の仕上がりには拘りますけども、肝心の中身の仕上がりが実際に購入して乗ってみないとわからない。
 「vespaはオサレな乗り物」という一般的なイメージから、ファッション性重視だけど、メカ音痴さんが購入されるケースが多く、そういう人たちをエサにして肥え太った悪徳ショップさんも多いのではないのかなー、と、穿った見方をすれば思えなくもないです。

 ネットで検索していろいろ調べていると、ショップさんのblogも見れますし、参考になる記事は度々拝見しているのですが、多くの場合、ネタ・バラシ率は低いですね。なんちゅーか、器の狭いとこが多い、というか、しょーもないことは大袈裟に自慢するけど、肝心なとこは抜けとる。つまり、誰でも知れば解ることを知ったか自慢はするけども、知ったところでそれをやるのには経験と腕がいる、みたいな事例紹介は少ない。というか、そもそもvespaは、設計の特殊性という意味では大いに珍種ではあるものの、修理難易度的には特に高い技術を要求されるものではない。
 でも、一店だけ、熊本のVeloce Scootersさんというお店のblogはネタ・バラシ度高く、内容も大変おもしろく、メンテナンスの参考になる唯一のblogではないかと思います。ココの店主さんの拘りは良い意味での拘りで、腕の確かな数少ないvespa専門店ではないかと思いました。わたしもこのお店にならお任せしてもよいかな、と思います。正直、こういうショップばかりなら良いのだけどなー、と思うのですが、今のところ、わたしが信頼できそうなお店は、ネット検索では唯一、この一店舗しか見つかってません。

 あ、遅れましたが、わたしのvespa歴は、16の時、免許取り立てで友人の友人からUSEDで購入した50Sに始まって(初バイク、というか、初スクーター)、新車の50SにBore-Up、USEDのrally 200、これまた知人のオッサンから譲り受けたV100、そして、現在レストア中の個人輸入したrally 200となります。最初の50Sは、Engineを1度も割ることもなく、メジャーな故障歴なしで80,000km程を走破した伝説の50Sでした(下取り査定ゼロ円だった!)。2台目の50Sは直ぐに手放しましたが、これと、次の最初のrally 200は京都の某正規ディーラー店購入でした。V100は、現在不動ポンコツ状態で、rally 200を横目にガレージで休眠中。次はV100をなんとかしてやらねば、です。
 わたしの場合、過去所有のvespa達は、かなりハードに下駄使いしたにも関わらず、全ての車輌でオーバーホールが必要なような故障経験はありません。基本、2 Stroke Oil混合を欠かさず、日頃メンテをそれなりにしておけば(でも、殆どテキトー)、「vespaは頑丈で壊れない」てのが、わたしの長年のvespa実体験による感覚です。

 でも、ネットでのvespaの修理を紹介したblogを見てますと、過去に酷い修理をされた車輌てのが実に多い。その殆どはプロの仕業ですよ? プロが呆れるプロの修理が施されたvespaが山ほどあるんですよ。そのお陰で、大事に至っている車輌の方が実は多いのではないか? とも思えてくるほどです。要は、修理に対する技術の高/低の問題ではなく、修理をする側の意識の高/低の問題なのではないでしょうか?
 下手なお店にEngine割らせるくらいなら、Oilだけはキッチリ入れて、そのまんま乗り続けた方が絶対いいです(新車から乗り出した場合)。その方がvespaは壊れない。やはり、わたしにはそう思えるー。わたしの初代50Sは、当時、まだまだ現役で走れる状態でしたから。

 わたしのように「自分でD.I.Y.でレストアはムリ!」なvespaオーナーさんは、くれぐれもショップ選びは慎重にされるがよろしいです。

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