10/16/2012

DucaFemsatronic CDI

 オーダーしていたCDIが到着したので、"DucaFemsatronic" CDIの製作に取り掛かります。

 CDI Unitは、piaggio GenuineのDucati CDI (Made In Italy)を入手しました。
 純正でも、本体ColorがRed、Blue、BlackとVersionがありますが、全て中身の回路は同じ。これは「赤ドカ」Versionで、N.O.S.の新品です。

 因みに、社外品には"DUCATI Made In Italy"の文字がないだけで、機能的には同じで価格はそちらの方が遥かに安価に入手可能ですが、かなり不良故障率が高いようです(たぶん、インドか台湾製、或いは中華製のNo Brand品)。恐らく、内部の回路に使用されている素子が安物だからだと思います。

 さて、今回はFemsa風Mountingに拘って、CDI UnitをマウントするFemsa擬きのBase Plateを2 mm厚のアルミ板から切り出して自作してみました。
 後期型rally 200、P200E用のMount Base PlateでEngine Case側に同様にマウント可能なのですが、今回はそれの入手が間に合わなかったのと、このUnitが機能不全になる場合のことを見据えて、WiringをFemsa用のままにして、いつでもFemasa CDIにも交換可能なようにする為の苦肉の工夫策です。また、FemsaのBody Frame側Mount式の方が、汚れにくい配置でもあるんですよね。
With fabricated Femsa "look a like" mounting plate
 自作品にしては中々上出来でしょ? 幅をDucati CDI向けに幅広にアレンジ。2 mm厚アルミ板の手曲げ加工はちょっと苦労しました。

 しかし、このまま直結したのでは、Femsa CDIの代用としてDucati CDIはFemsa用rally 200 Statorでは正しく機能しません。
 そこで、回路に手を加えて小細工します。

 とは言っても、電子工作に慣れている人ならお茶の子な仕事なのですが、この付加回路は、わたしのオリジナル・アイディアではありませんで、海外の達人が公開されていたレポを拝借&アレンジしたものです。付加する回路は至極単純で、材料代も僅かで済むものです。でも、それだけのことで、より安定したUp-Grade CDIを手に入れられるのだから、これはやらない手はありません。
 ただし、この回路の詳細についてはここでは紹介いたしません。何故なら、この記事を見て同じような改造をされて、「壊れた」、「機能しない」等の苦情を言われてもわたしは困るからです。他のvespa系D.I.Y. Blogを拝見してますと、電子回路の基本を理解せぬままに、自車に無茶苦茶な改造を試しておられる方が実際に多々なので。
 まぁ、この回路のソースは探せば見つかりますので、そこから先は個人の努力次第、ということでお願いします。
 また、同様のDeviceは既に商品化もされておりまして、そちらはUKのBeedspeedさんで入手可能です。自作が苦手な方はそちらをどうぞ。ただし、見てくれがイマイチな割にお値段は結構お高いですが。
I made Femsa to Ducati conversion socket adaptor
 わたしは見栄えも気にする質なので、コンパクト、且つ、美観に配慮したSocket Adaptor型にデザインしてイチから自製しました。つまり、Add-On Convertorですね。
 筐体はBakeliteで成型し、内部回路はEpoxyで固定&絶縁対策した後に完全密封しました。Wireは一本も使用していないので、断線の可能性ゼロ。見た目もCompactでSmartでしょ?!
Convertor attached
 ConvertorをCDI本体に取付けるとこうなります。
 これなら、CDI Unit、Original Wiringの何れにも手を加えずに済むので、いつでもオリジナルの状態に現状復帰が可能。なので、CDI Unitは本来のDucati TypeのStator用としても使用可能です。
 どうです? 殆ど違和感なく、とても素人仕事とは思えない仕上がりでしょう? (自画自賛)笑。
Left: DucaFemsatronic CDI conversion, Right: Oiginal Femsatronic CDI
 HT Wireは、CDI UnitにはAssy.としては含まれておりませんので別途必要になるのですが、偶々、昔購入したものの、未使用のままお蔵入りになっていたNology "Hotwire"がストック箱から出てきました。これが上手い具合にDucati CDIとお揃いのRedで、ちょっとばかり見た目が派手ですけども、この際、これを使ってみます。
 このNology Hotwireについては、効果あり/効果なし、巷の使用者の評判が真っ二つに別れる製品ですが、わたしとしては、特別な効果は今回は期待していません。あくまで、新しいHT Wireを購入する予算が不用だから、ということでの使用です。勿論、相乗効果があれば、それに超したことはありませんが。

 さて、これで秘密兵器"DucaFemsatronic" CDI Uniteの製作は完了。
 正に思惑どうりの仕上がりで、大変満足してるんですけれど、実際に正常に機能させることが出来なければ絵に描いた餅状態で何の意味もありません。工作は完璧。理屈が正しければ機能する筈です。
 次回、装着&Testingレポします。

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