10/03/2012

Pinasco exhaust pipe - fitting

 オーダーした荷物のTrackingをチェックしてたら、一度は成田にまで来てたのに何故か中国の広州に空輸されて、そしてまた関空にトンボ帰りで舞い戻ってきて到着、という、無駄でややこしいトランジション経由でPinasco Exhaust Pipeさんが我が家に届きました。
New Pinasco #25580825 exhaust pipe for vespa rally, PX, PE, COSA
 同じTypeで、vespa各Model用に5 Versionあるうちの#25560825 - rally、PX、PE、COSA用という排気量200cc以上用のやつです。
 同梱内容は、またしても、安直なCopyのInstallation Manual & Catalogueと、Sticker、Fitting Kit、そして本体、という商品構成。
Included fitting kit
 Fitting Kitは、どのvespa Model用のVersionのを購入しても同じ構成で、他のModel用のと共通備品のようで、全部ひとまとめPackagingのようですね。なので、多分、不必要な余りが出ます。イタリアンな大雑把コスト管理です。ロス管理を徹底して、その分、価格を抑えてー。
Rear mont style changed in latest version
 オーダーする前に確認してた画像のものとはRear部の取り付け方が変更されているようで、付属Manualによると、このLatest VersionのではRear Shock MountにBracketを介して取り付けるみたいです。
 Old Versionのは、Pipeを凹ませてある部分にBolt貫通Sleeveが溶接されていて、Engine Caseの一番下のBoltで共締めするようになってた筈です。見た目的にはOld Versionの方がスッキリしててスマートに感じますが、恐らく、製造の精度的に取り付け位置に誤差が生じる分がFittingの際に問題になる為に、位置の誤差を修正し易い取り付け方法に改めたものと思われます。Manualにも「Hand Madeなので取付けには微調整が必要です……」と、"Hand Made"をやたら強調してありますしね。
 また、装着後、縁石などにHitさせた場合など、Engine CaseのBolt共締め取付けだと、Boltが曲がってしまうケースが可能性として考えられます。これは貫通BoltなのでCaseから抜き取れなくなってしまいますし、最悪の場合、Hit時にEngine Case側にもダメージを負わせる危険性もありますから、この箇所の変更は安全対策でもあるのでしょう。
"GRUPPI PINASCO GENOVA"
 さり気なく刻まれてて、よく見ないと確認できませんが、逆に派手に主張してないので好感です。
 全体的な質感は、「フツー」ですかね。特に感動するような仕上がりではありませんが、粗悪でもありません。至極標準的です。
piaggio genuine rally exhaust and Pinasco exhaust
 Originalのを取り外して、お約束のpiaggio Genuine rally Exhaust Pipeと並べて比較。
 Pinascoは明らかに容積/面積が増してますが、案外、重量は軽量でした。むしろ、Originalのは、やはりカーボン蓄積が多いのか、ずっしり重たく感じました。
 でも、コンパクトさではどう見てもOriginalの勝ち。これのOutlet Pipeが右だしじゃなくて、左出しVersionをどこかの業者さんが造ってくれないかなー。別段加工が難しいことはない筈。Tire汚れないし、きっと売れると思うんだけどなー。

 では、バラ保管は無駄に場所を取って邪魔なだけなので、早速、ちゃちゃっと本体にお取り付けー。
Exhaust pipe perfectly fit to pinasco 215 cylinder outlet
 流石にPinasco 215 Cylinder + Pinasco Exhaust Pipe、お家元が同じなので相性が悪い筈がなく、ドンピシャJustでハマりました。
 ここのFittingは、Pipeの下側から大きめのヘッドのRubber Hammerで徐々にトントンやれば上手く嵌め合いさせられます。ただし、piaggio OriginalのCylinderの場合は、相手が鉄チンで丈夫なので少々手荒にガッツンやってもいいですが、Pinasco 215 Cylinderはアルミですので、慎重に徐々に叩くべしです。斜めに強くこじるとCylinderのOutlet Pipeが割れる可能性があるので絶対ダメです。
 付属のPipe Clampは最新のTypeで、これは締め込み易いですが、Boltの先っぽが長く、無駄に先端が飛び出し過ぎて邪魔ー。一先ず、嵌まったら仮留め状態にしておきます。
Fitting under the body frame
 LH Side側に回って、ココの取り付けは、OriginalのPipeの場合は、Exhaust Pipeに溶接されているBracketの前後2カ所で挟み込むかたちですが、Pinascoの場合は片側(前方)のBracketだけで、その穴にBoltを貫通させてNutを締めるのみ。Cylinder側の嵌め合いがピッタリになると、BracketのBolt通し穴の位置はほぼ合いました。Boltを通して緩めに仮留めした状態で、再度、Cylinder側の嵌め合いを完全にします。
 Cap Head Bolt & Nylock Nutが付属されていて、それらで取り付けるようになってますが、勿体ないので、わたしはBoltはHex HeadのOriginalのをそのまま使用して、WasherとNutだけ付属のものを使いました。
New style rear mount bracket between in exhaust and rear shock mount
 取り付け順で言うと最後の箇所がRearのココで、付属のBracketを介して、このようにRear Shock Mount Boltに共締めして取り付けます。
 取付け前は、なんとなく「イマイチ垢抜けしない取付け方法だなー」と思ってたのですが、実際に取付けてみると、メカニカルな見栄えな感じで、「これもまた良いかも?」な印象です。
 確かに、この方法だと位置決め誤差があっても関連箇所で分散され、位置修正がし易いので、取付けBolt貫通穴を大幅に削ったり、といったイタリアン・プロダクトお約束の定番誤差調整加工の手間は一切掛かりません。
 Rear Shock Mount Boltは、Bracketの厚さ分の長さが足りなくなってしまいますが、換わりの長めのものがFitting Kitにちゃんと入っていました(でも、これが微妙に長過ぎ)。
 しかし、これだとBracketが邪魔になり、Rear BrakeのCable取り付けCam部にはまったく手が入らなくなり、事実上、アクセス不可能にはなりますし、あのPipeの凹ませ加工は必要ないじゃん、という突っ込みどころも。また、ご覧のようにGround Clearanceはかなり少ないです。Tyreがパンクしたときは間違いなく擦って火花散り捲りすねー。

 こうして、これら計3カ所の取り付け部を仮留めした後、最後にExhaust Pipe全体の歩留まり状態を確認、微調整して、問題なければ、各Bolt & Nutを本締めして完了です。

 ということで、このPinasco Exhaust Pipe、Fitting自体は特になんの問題なく、取付け部分の修正加工作業もまったく必要なしの正に"Bolt-On" Fitting。まるで日本製品であるかのような、取り付け作業は至ってスムースに完了させることが出来ました。
 作業開始前は、歩留まりの悪い箇所が絶対あるだろうと予想していたのですが、嬉しい想定外の拍子抜け加減でしたー。これなら、全行程、手慣れた人なら15分、そうでなくても30分もあれば完了できる楽ちん作業です。

 あと、取り付け前までは、Center Standとの干渉を若干気にしてたのですが、Standの足の開き具合の誤差修正だけの問題ですね(Standの"コ"の字の開放間隔が狭いと、Stand Release時にPipeの外側の溶接しろの部分と若干干渉する)。Standの開き具合は、ちょっと力を掛けて手で引っ張れば簡単に曲がるので、その場合の修正は容易ですが、通常の開き具合ならそのままで問題ない筈です。ただし、このあたりの兼ね合いは、車輌、各Parts、取付け状態で個体差がでると思いますので、加工調整が必要な場合はあるかと思います。
Fitting work was easy to complete
 RH下側Sideから見上げた仕上がりはこのように。
 このアングルから見ると、結構、「ヤル気」なTuned vespaな感じに見えますが、実際は、このような地面スレスレ蟻さん目線では見えませんので、Chrome Finishであることを含めてもあんまりド派手には目立ちません。私的には、Mat Black仕上げの方がRacyで好きなんですけどね。
 今回の取付け完了段階では、作業の簡易さでも、ルックス的にも、私的満足度は高いです。

 さてさて、これで、前回からのCarburettorのJettingは、一旦「振り出しに戻る」です。
 このExhaust PipeのImpressionは次回にお預けのお楽しみ。
 今日は遅がけからだったので、作業はここまでで日没終了ー。サンキュー。

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