Fuel Tankのレストア作業にまだ少々時間が掛かるので、薬品作用の待ち時間を利用し、平行してPinaso 215さんを組んでみました。
手が汚れてしまったので、バラシ撮影は割愛しました。すいません。
ちなみに、OriginalのCylinder & Pistonは、前回のバラシで確認したときと同じく再使用可能な素晴らしいコンディションでした。
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Pinasco large size piston installed |
先ずはPistonを組みつけ。
Gudgeon Pinには初期馴染み滑走のためにモリブデンのペーストを塗ってます。
Circlip Prierが何故かMy Tool Boxに外掛けのしか見つからなくて、慌てて内掛け用のを買いパシリする羽目に。
Gasketを入れるのを忘れてないか確認、CylinderとPistonに薄く2 Stroke Oilを塗って、CylinderをStudに通してInstall。
アルミのCylinderは軽いですね。rallyオリジナルのCylinderは鉄チンなので、重いのなんの(Headはアルミ)。重量は、Pinasco 215はオリジナル鉄チンの約1/3くらいの軽さかなー。
ちなみに、Crank Case側のPort加工Fine Tuneは施していません。Crankもオリジナルのままだし、今回は、いわゆる"Bolt-On"「ポン付け」簡単お手軽交換です。
Parts点数も少なく、組み付けは特に難しいことはありませんで、基本的な構造を理解している人なら問題なくできる筈です。4 Stroke Engineと違って、2 Stroke Engineをいじる場合、Head上にあるのはSpark Plugだけですので、心臓部であるにも関わらず最もイージーな作業かと思います。
Pistonの向きを正しく(Topの△MarkingをExhaust Port側に)、Piston Ringを正しく取り付ける、くらいでしょうか。
Special Toolは、Piston Ring Compressorはなくても指で押しとけばいいけど、確実性を高める為に、Circlip PrierとTorque Wrenchは持ってた方がいいです(他の箇所のメンテでも多用しますしね)。
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Beautiful aluminium cylinder |
オリジナルCylinderは鉄チンだから、どうしても外観は錆っぽいですが、アルミだと見た目がキレイ。
……ん……でも、なんかちょっと図体デカくない? 気のせい?
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Pinasco cylinder & head slightly big than piaggio original |
Pinasco 215 Kitに付属のInstallation Manualによりますと、Cylinder Headの締め付けトルクは2.0kgmとなっていましたが、「アルミCylinderにいきなり2.0kgmてHeavy過ぎない?」と思い、なんとなく躊躇。取り敢えず、1.6kgmで締め付けておいて、Test始動前にまた若干増し締めしようと思います。
当然ながら、締め付けはTorqueが均等になるように少しづつ十字を切る順番で。CylinderとHeadの合わせ面には「グリースを薄く塗っておいてね」とManualにあったので、ココもMoly Greaseを塗布しときました。
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Cylinder head shroud fit very tight to Pinasco cylinder |
Cylinder Head Coverを取り付けてしまうと、もうアルミCylinderの勇姿は隠れちゃいますね。
そして、やはり、PinascoのCylinder HeadのCooling Fin部分がrallyのオリジナルよりも若干嵩が高く、Cylinder Head Coverがキツキツで……(やっぱ、全体的にもデカいやん)……何とか着きましたけど、Flywheel Coverと共締めのScrewが1個、位置が合わなくなってしまい、取り付けられませんでした(ちょっと細工したら着きそうなので、これもまた次回にします)。やっぱし、100%無加工では最終的に仕上がらないところがイタリアン。
取り敢えず、CarburetorもBoxからAssyで取り付けて、一応、カタチにしておきました(中途半端にバラシたまんま放置すると、その間にScrew類などの細かなPartsを紛失してしまったりするので)。
車体を移動可能なようにTyreも着けておきたかったから、Exhaust Pipeも取り付けましたが、私的懸案の「エキパイ漏れ」はこれでもうなくなるかなー。
見た目、カタチにはなってるけど、今直ぐに始動テストできないのがもどかしいところ。空Crankingテストは問題ありませんでした。
Carburetor Box Coverは塗り直してますが、このGreyの色見、日本のスプレー缶では販売されていない微妙な色です(ハッキリ言ってダサいネズミ色なので、作っても一般的には不評で売れないでしょう)。でも、わざわざ調合してもらう程の量じゃないし、スプレー缶サイズの量で十分なんですけどね。ところが、U.S.A.のEastwood Co.に正にドンピシャ色ののスプレー缶がありまして、わたしはアメリカから通販調達してます。