9/14/2012

repairing inside of fuel tank - step 2-2

 只今、鋭意処理作業継続中のFuel Tankですが、前にも紹介したように、rallyのOil TankはFuel Tankと一体の鉄製です。なので、こちらも洗浄、錆び取り処理をしておかなくては手抜かりというものですよね。

 実は過去の最初のレストア時には、このOil Tankの方は手を付けないでいました。というのも、内容物がOilということもあり、錆に対しては耐性的に問題ないだろう、という判断と、実際、キレイだったからです。でも、Oilも放置すれば酸化しますし、Tankの中の汚れもある程度は蓄積されている筈ですので、今回は処理実行してます。ただし、こっちは程度的には軽度なのは間違いないので、Fuel Tankの方よりも遥かに楽です。しかし、Fuel Tankの処理と同時並行で、というわけにもいかないんですよね、これが。なので、作業時間的には2倍の手間ではあります。
 で、Oil Tankを洗浄しますと、やはり、何かの糟とか、内部から出てきます。やっておいて正解です。

 さて、Fuel Tankの方の処理もほぼ大詰めなのですが、やはり、変質Gasolineの層の付着はしつこくも強力で、こいつの処理に時間が掛かりますです。
 まぁ、だいたいどのようになるのか、途中報告的画像を。
Before
After

 はい、あのFuel Tank給油口とLid裏もこのように見事に復活しています。
 Before画像を見たあなた、Afterの状態が信じられない? でも、これは"Non-Fiction"です。決して塗装して誤摩化したのではないですよ。これが亜鉛皮膜形成後のわたしの言う「鯖色」仕上がりです。Sand PaperもWire Brushも使用しませんでしたし、マシーンの力技のSand Blastもしてません。使用したのは、パイプ・クリーナーと、Oxisolvと、水と、使い古しの歯ブラシ。
 これがOxisolvの実力っちゅーもんなんです。目に見えて手の届く範囲のところについては、洗浄も、もろもろの作業も容易なので、仕上がりはほぼParfectです。乾燥させた後は、表面の層には亜鉛皮膜が形成されていますので、しかるべき保管状態の管理を怠らなければ放置しても問題ありません。

 他にも、わたしはわたしのrallyの鉄部のほぼ全てを(錆が発生していない部位についても)、このようにOxisolvで徹底的に下地処理した上でPrimer塗装しました。なので、防腐素地処理には並々ならぬ心血を注いでいるのがおわかりいただけると思います。

 思いますに、クルマやバイクのRestorationというのは、板金処理以外でも下処理の良し悪し次第で、その後ボロが露呈するかが決まります。下処理がしっかりしていないと、いくら上塗りの化粧を美しくしたところで、その化粧は遅かれ早かれ剥がれ落ちて元の状態に帰してしまいます。何故なら、上塗りの塗膜は決して錆を閉じ込めてはくれないからです。しかし、下処理は地味で作業としては面白味に欠け、時間も掛かり、根気のいる作業です。
 一般的にショップで販売されている「レストア済み」車輌で、よく「当店ではSand Blastで錆落としした上で塗装しております!」と、さも自慢げに謳っていますけれども、それは逆に手抜かりもいいとこです。何故なら、下地処理(亜鉛皮膜形成)を施していない鉄というのは、丸裸同然ということなんです。実際に鉄をSand Blastした経験がある人ならよくご存知だと思いますが、即、錆び始めます。そのままその上に塗装しても、塗膜には実は細かい穴がいっぱいあって、空気や水を通します。なので、そのうちに塗膜の下で錆び始め、次第にいわゆる「浮き錆び」が起こり始めます。即ち、防腐対策がゼロの上に、更に錆びに対して無防備な状態で仕上げた、ということです。「どうぞ、お腐りください」仕上げです。逆に、素地下地処理がしっかりしていれば、上塗りなんかは少々下手クソでも、それはいつでもやり直し修正が簡易で、そういった作業は下地処理の最初からやり直すことと比較すれば楽なものです。
 「Panelの処理で、Sand Blastの次の行程はどうされてますか?」と聞いてみてください。「プライマーを吹きます」と答えが返ってきたら、プロのレストアラーとしては落第です。

 でもでも、わたしは錆び取り専門業者じゃありません。あくまで一介のD.I.Y. Restorerでしかありませんよ(処理依頼を発注しないでね!)。

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