
左の画像は、当時、通関後、荷受けして自宅に到着したときの立派な木箱入り状態のときのものです。
1974年式US仕様VSE1Tで、Oil Mixer付きの分離給油モデル。
また、北米仕様なので、本国始め、ヨーロッパ仕様とはまったく異なるHandlebar Headset(Headlampが小さい)や、巨大な前後Flasher LightとTail Light(これらはcev社製)が取り付けられた異色のrally 200と言えるもので、このUS仕様のrally 200の詳細は日本では知る人が少ないです。
他の基本仕様は、Femsatronic Electronic Ignition、6v Battery搭載のDucati Rectifierで、当時のヨーロッパ仕様rally 200と変わりません。
あ、そうそう。初期のrally 200にはキル・スイッチがボディのフックの横のところに着いていましたが、USモデルでは同じ位置にkey付きのイグニッション・スイッチがオリジナルで着きます。
しかし、わたしは、はっきり言って、このUS rally 200自体は好きではありません。北米の安全基準合致の為とは言え、オリジナルの造形の美しさ台無しのFlasher Lightなどは野暮でアグリーなことこの上ないものです。恐らく、他のvespa fanのみなさまにもご同意いただけるでしょう。
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これがPIAGGIOのUS rally 200のカタログ写真 |
では、何故わざわざUS仕様車を個人輸入までして購入したのか? というと、レストアのベース車輌としては、北米は気候的に湿気が少なく、日本や、ヨーロッパの同年代の車輌に比較すると格段に保存状態が良好だからです。実際にレストアを開始して裏付けられたことですが、わたしのrallyの場合、ボディの錆は非常に軽度のものでした。これは、レストレーション作業が楽なことは言うまでもありません(コスト的にも)。
また、わたしが見つけた車輌は、実走行距離の少ないワン・オーナー(女性)もので、外見では当て傷や凹み等の傷みは散見されるものの、総合的にはコンディションが良さげで、フル・オリジナルで無改造の個体でした。
他にも、当時の円対米ドルのレートもあり、購入価格が非常に安かったこと、車輌の個人輸入というのを体験してみたかったこと、などなど。
そして、これを本来の姿であるべきヨーロッパ仕様に戻しつつ、フル・レストアすることにとしたのでした。
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rally 200 UK model - 外観的にはこれが正調(所有のUKモデル・カタログより) |
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